花粉症では、植物の花粉が鼻や目の粘膜に触れることによって発作性のくしゃみ、鼻水、鼻づまりや目のかゆみなどが起こります。
原因物質としては、日本ではスギが多く、その他ヒノキやイネ科雑草(カモガヤ・ハルガヤなど)、ブタクサ・ヨモギなど多種にわたります。採血検査でどの原因による反応が強いかを知ることができ、治療必要時期の予測がたちます。
ひどくなると、咳がでたり、のどや皮膚のかゆみ、頭痛、倦怠感、微熱、不眠、下痢、からだや顔のほてり、イライラ感など、様々な症状があらわれます。
症状が重い場合、肉体的にも精神的にも意欲が低下して生活の質(QOL= Quality of Life)が大きく損なわれてしまうことがあります。
花粉症の治療
治療としては、抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬を主体とした内服薬と症状によっては点鼻薬や点眼薬を併用します。抗ヒスタミン薬は、副作用として眠くなることが多くありましたが、最近ではあまり眠くならない薬も出てきています。また、薬の服用は、症状が強くなる前に初期治療を始める方が、症状の悪化を抑制するとも言われています。
毎年、花粉症の症状にお悩みの方、くしゃみ、鼻水などの症状がございましたら、お気軽にご相談ください。
花粉症の対策
花粉が多く飛散している日には外出を避ける、ゴーグルやマスクで防ぐといった対処も重要です。
また、シーズン中はアルコールやたばこを控えるなどの体調管理にも気を付けましょう。
- ・ 花粉の飛散情報に注意する
- ・ 飛散が多いときはできるだけ外出を控える
- ・ 花粉が室内に入ってこないように、窓や戸はできるだけ閉める
- ・ 帰宅時は、衣服をよく払ってから家に入る
- ・ 部屋の掃除をこまめに行い、空気清浄機を活用する
- ・ バランスの良い食事を心がけ、よく眠る などです
花粉以外の原因物質から引き起こされる、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりや倦怠感や微熱などを伴う症状です。原因物質でありアレルゲンには大きく、室内アレルゲンと室外アレルゲンがあります。
室内アレルゲンには、ハウスダスト、ダニ、イヌ、ネコ、ハムスターなどがあり、これらは1年中(通年性アレルゲン)みられます。
室外アレルゲンには、季節性アレルゲンでもある花粉、真菌(カビ)類、野外昆虫類などがあります。
アレルギー性鼻炎の対策について
アレルギー性鼻炎の対策で重要なことは「自分が何に対して、どの位の強さのアレルギーを持っているのか」を把握する事です。
そしてまず、アレルギーを起こす物質から回避するのが、治療の第一歩になります。自身の体質を知る、ということは、原因物質への対策を打つことができるということです。ダニやハウスダストのアレルギーがある方の場合には、畳やカーペット、ベッド、ぬいぐるみ等の掃除をまめに行えば症状が軽減します。